治療効果なし。レミケードへの挑戦。
免疫抑制剤(タクロリムス)と生物学的製剤(ヒュミラ)を開始して1か月後、
治療の評価を行うために造影CT検査を行いました。
結果としては変わりなし。
悪化もしていなければ、効果も出ていない状態でした。
その後、ヒュミラの投与量を倍に増やすことを試みましたが、
それでも効果は得られませんでした。
そうこうしている間に、医師から病状説明の機会が設けられ、
元の大学病院に戻ってきてからの経過についてお話を受けることに。
コロナ禍ということもあり、私ひとりで聞くことになりました。
病状説明の日は母の病室前を素通りし、面談室へ。
その時の話の主旨は投与中の薬(タクロリムス・ヒュミラ)では効果がなく、
新たな薬剤の投与を検討しているという話でした。
ヒュミラと同じ生物学的製剤である、「レミケード」について説明を受けました。
レミケードは炎症性腸疾患の代表であるクローン病や潰瘍性大腸炎などではよく使用される薬かと思います。
添付文書をみると、代表的なものでは関節リウマチやベーチェット病、乾癬、強直性脊椎炎 そして既存療法で効果不十分なクローン病の維持療法や中等症から重症の潰瘍性大腸炎の治療が対象となっています。
自己免疫性疾患においては全般的に使われる薬剤のようです。
田辺三菱製薬さんのHPがとてもわかりやすいサイトだったので、添付しておきます。
レミケード|田辺三菱製薬 医療関係者サイト Medical View Point (mt-pharma.co.jp)
しかも、IBD(炎症性腸疾患)についてのコラムや動画、
セミナーも充実しているので、私も右も左もわからないときはお世話になりました。
し、今でもお世話になっています。
母の場合、症状や検査結果は炎症性腸疾患と類似したものを呈しており、
炎症性腸疾患の治療に沿った薬剤選択がなされました。
ざっとこのような説明を受け、
全て終えた後は受け持ち看護師が気を利かせてくださり、
部屋の前の廊下を通った際に少し扉を開けてくれ、顔をみることができました。
数メートル先に居るのに、まともに話もできない悲しさもありましたが、
たとえ一瞬でも顔だけでも生でみられたことに感謝です。
そして、母にも同じ説明がなされ、前回同様に院内倫理委員会の同意書にサインし、
正式に生物学的製剤の変更を行うことになりました。
レミケードは点滴で投与するお薬で、
こちらも疾患によって投与するスケジュールが異なります。
炎症性腸疾患に準じた投与となったので、初回投与を行ったあと、
2週・6週と投与し、採血検査で血中の薬剤の濃度を確認しつつ、
造影CT検査や内視鏡検査で効果を判定していくことになりました。
今回は久しぶりに治療経過メインの内容となりましたが、
この辺で終わりにしようと思います。
原因のわからない難病、ただただ合う薬をみつけていくしか手だてはありません。
レミケードを始めることになり、これで3剤目。
次回はレミケードを始めての治療効果について書いていきたいと考えています。
最近長文になってしまいがちなので、
読みやすい文章づくりを心掛けていきたいと思っています。
いつもお読みいただいている方も初めましての方も、
お読みいただきありがとうございました。
では。